でもLINEのトークが消えたらどうしようって、それだけが心配で……。
LINEは順番を間違えると本当に戻せないからね。
でも大丈夫。
やることはたった3つの準備と、QRコードを1回読み取るだけなんだ。
それとね、カニ君。
ひとつ意外な話をしよう。
写真や動画が残るかどうかは、新しいスマホが何かで決まるんだよ。
引き継ぎ前にやるのは3つだけ——
①バックアップ用の6桁PINコード
②トーク履歴の自動バックアップ
③メールアドレスとパスワードの登録。
本番は旧スマホでQRコードを出して、新しいスマホで読み取るだけです。
そして、いちばん誤解されているのがここ——写真・動画・ボイスメッセージが残るかどうかは「OSの組み合わせ」で決まります。
同じiPhone同士でも、標準のバックアップでは写真と動画は引き継げません。
逆にiPhoneとAndroidをまたぐ場合は、直近14日間なら写真も動画も一緒に移ります。
直感と逆なので、先に知っておいてください。
※2026年8月25日時点のLINE公式の情報にもとづきます。仕様は変わることがあるため、実際の作業前にLINEアプリ内のヘルプもあわせてご確認ください。
先に知ってほしい|残るものは「OSの組み合わせ」で変わります
「機種変更でLINEのトークが消えた」という相談は、毎年きまって同じ時期に増えます。
その多くが、何が残って何が残らないのかを知らないまま作業したケースです。
まずこの表を見てください。
| 同じOS同士 iPhone→iPhone Android→Android |
OSをまたぐ iPhone⇄Android |
|
|---|---|---|
| トーク履歴(文字) | ○ 過去のぶんも | ○ 直近14日間だけ |
| 写真・動画・ファイル・ボイスメッセージ | × 引き継げません | ○ 直近14日間ぶんは残ります |
| 15日以上前のトーク履歴 | ○ バックアップがあれば | × |
| LINEコイン残高 | ○ | × 引き継げません |
| 友だちリスト・グループ | ○ | ○ |
| 買ったスタンプ・絵文字・着せかえ | ○ | ○ |
| LINEポイント残高・プロフィール | ○ | ○ |
| 通知音の設定・トークの背景画像 | × | × |
※LINE公式の案内より(2026年8月25日時点)。有料の「プレミアムバックアップ」を使う場合は条件が変わります(後述)。
※同じOS同士の写真・動画について、LINE公式ヘルプの中でも書き方が分かれています。
「引き継げるデータ」のページでは引き継げない、トラブル時の案内の表ではかんたん引き継ぎQRコードなら直近14日分までとされています。
どちらにしても当てにせず、残したい写真は前の日に本体へ保存しておくのが確実です(2026年9月28日に確認)。
いちばん驚くのはここです。
iPhoneからiPhoneへ買い替えても、標準のバックアップでは写真・動画・ボイスメッセージは引き継げません。
LINE公式も、自動バックアップの説明にはっきり書いています。「画像・動画・音声データはバックアップ対象外」だと。
いっぽうで、iPhoneとAndroidをまたぐ場合は、直近14日間のぶんなら写真も動画も一緒に移ります。
「同じ機種同士のほうが安全」という思い込みが、いちばん危ないのです。
どうしても残したい写真・動画は、引き継ぎの前に端末のアルバムに保存しておくのがいちばん確実です。
トークルームの写真を長押しして保存するだけ。
LINEの引き継ぎ機能を当てにしないこと——これが写真を失わない唯一の方法です。
AndroidからAndroidへ|前の日・当日・そのあとの順番
Android同士の機種変更なら、この順番で進めれば迷いません。
動画と同じ順番です。
くわしいやり方は、このあとの章で説明しています。
前の日(いまのスマホで)
①アカウントの確認——[ホーム]→[設定]→[アカウント]で、電話番号・メールアドレス・パスワードが「いまの自分」になっているか。
②写真を本体へ保存——トークで写真を長押しして[保存]。枚数が多いなら、写真をアルバムに入れて、右上のメニューからまとめてダウンロード。
③トークのバックアップ——[設定]→[トークのバックアップ]で、Googleドライブへ保存。[今すぐバックアップ]が出ないときは、先に6桁のPINコードを作ります。
あわせて、LINEを2台とも最新にしておきます。
当日(2台を両手に)
①新しいスマホでLINEを開いたら、押すのは[ログイン]。[新規登録]には進みません。
②[メイン端末]を選んで[OK]→[QRコードでログイン]→[QRコードをスキャン]。
③いまのスマホで[設定]→[かんたん引き継ぎQRコード]を開き、出たQRコードを新しいスマホで読み取ります。
④いまのスマホで[はい、スキャンしました]にチェック→[次へ]→画面のロックを外して本人確認。
⑤新しいスマホで、バックアップしたときと同じGoogleアカウントを選んでトーク履歴を復元。終わるまでWi-Fiのある場所で待ちます。
そのあと(確認は2つ)
①トークの写真を開いてみる——壊れた絵のマークになっているのは、移っていない写真です。前の日に保存した分は、スマホ本体の写真アプリにあります。
②前のスマホは、すぐに初期化しない——トークも写真も確かめて「もう大丈夫」と言えてからにします。
※2026年9月28日時点のLINE公式ヘルプ(Android版)より。画面の項目名はアプリのバージョンで変わることがあります。
引き継ぎ前にやる3つの準備(5分で終わります)
LINE公式が挙げている準備は、次の3つです。
全部、今のスマホで済ませておく作業です。
準備①|バックアップ用の6桁PINコードを登録する
[ホーム]→[設定]→[トークのバックアップ]から、6桁の数字を登録します。
これが今回いちばん大事な準備です。
LINE公式はこう説明しています。「事前にバックアップ用の6桁のPINコードを登録することで、バックアップを取っていない場合や、異なるOS間での引き継ぎでも、直近14日間分のトーク履歴の復元ができます」。
つまりバックアップを忘れていても、この6桁があれば14日ぶんは助かるということです。
忘れない数字にして、メモに残しておいてください。
準備②|トーク履歴の自動バックアップをオンにする
同じ[トークのバックアップ]の画面で、[バックアップ頻度]を設定します。
保存先はOSによって違います。
| 保存先 | 必要な設定 | |
|---|---|---|
| iPhone | iCloud Drive | iCloud DriveとiCloudバックアップの両方をオンに。どちらかがオフだと、バックアップが完了しないことがあります |
| Android | Googleドライブ | 端末の設定から、LINEアプリの「連絡先」への権限を許可します |
Androidの方は、Googleドライブの空き容量も確認しておいてください。
容量不足はバックアップ失敗の代表的な原因です。
準備③|メールアドレスとパスワードを登録する
[ホーム]→[設定]→[アカウント]で確認できます。
ここが空欄のままだと、旧スマホが壊れた・失くしたときに復旧の手立てがなくなります。
QRコードでの引き継ぎは旧スマホが手元にあることが前提なので、その前提が崩れたときの保険がこれです。
登録済みかどうかだけでも、今日確認しておいてください。
QRコードでの引き継ぎにはLINEバージョン12.10.0以上が必要です。
OSはiOSなら14以上、Androidなら7以上。
古いままだと引き継ぎの画面自体が出てきません。
両方のスマホで更新を済ませておきましょう。
本番|かんたん引き継ぎQRコードの手順
準備ができたら、いよいよ引き継ぎです。
旧スマホと新スマホ、両方を手元に置いて始めてください。
旧スマホでLINEにログインできている状態が条件です。
①新しいスマホでLINEを起動し、[ログイン]を押します。
②[QRコードでログイン]を選び、[QRコードをスキャン]を押します。
③旧スマホで[ホーム]→[設定]→[かんたん引き継ぎQRコード]を開き、QRコードを表示します。
④新しいスマホで、そのQRコードを読み取ります。
⑤旧スマホに確認画面が出るので[次へ]を押し、画面ロックを解除して本人確認をします。
⑥新しいスマホでトーク履歴を復元するか選びます。ここで準備①の6桁のPINコードを使います。
以上です。パスワードの入力もいりません。
QRコードには表示できる時間の制限があるので、出したらすぐ読み取るようにしてください。
引き継ぎそのものは番号が変わっても行えます。
ただし引き継ぎが終わったあと、設定画面から新しい番号に変更する必要があります。
ここを忘れると、次の機種変更のときに困ります。
LINEコインは、OSをまたぐと消えます
意外と知られていない落とし穴です。
買ったスタンプや着せかえは、OSをまたいでもそのまま引き継げます。
ところがチャージした「LINEコイン」の残高は、iPhoneとAndroidをまたぐと引き継げません。
理由は、コインの購入がApple・Googleそれぞれの決済のしくみに紐づいているためです。
ゲーム内通貨など、LINE関連サービスの有料アイテムも同じ扱いになります。
iPhoneからAndroidへ、あるいはその逆へ移る予定があるなら、コインは移行の前に使い切っておく——それが現実的な対処になります。
写真も動画も全部残したい人は「プレミアムバックアップ」
有料のLYPプレミアムのスタンダードプランに入ると、「プレミアムバックアップ」が使えます。
月290円のライトプランには付かないので、入るときはプランの名前を確かめてください。
こちらは過去のトーク履歴を、写真・動画・ファイル・ボイスメッセージまで含めて引き継げます。
アルバムやノートの保存データ、6ヶ月ぶんのオープンチャット履歴も対象です。
同じOS同士なら、LINEコイン残高も引き継げます。
仕事の写真や家族の動画がトークに大量にたまっている方は、機種変更の月だけ入って、終わったら抜けるという使い方もできます。
詳しくはLINEが移らない7つの原因でも触れています。
うまくいかないとき、公式が挙げている原因
バックアップや復元が失敗する原因として、LINE公式は次を挙げています。
iPhoneの場合——通信環境が悪い状態でバックアップや復元をした。iOSやiCloud自体に問題が起きている。バックアップしたときとは違うApple IDでサインインしている。
Androidの場合——バックアップ時にGoogleドライブの空き容量が不足していた。通信環境が悪い状態でバックアップした。トークの相手が友だちリストに表示されていない。
いちばん多いのは、通信環境と容量不足です。
作業は自宅のWi-Fiで、充電しながら——これだけで失敗はぐっと減ります。
それでも移らなかったときの原因は、LINEが移らない7つの原因に7つ全部まとめてあります。
スマホ本体のデータ移行そのものはAndroidデータ移行の全手順もあわせてどうぞ。
▶ この記事の元になった動画はこちら
よくある質問
Q. 旧スマホをもう下取りに出してしまいました。まだ間に合いますか?
A. メールアドレスとパスワードを登録してあれば、それでログインできる可能性があります。
登録していない場合は、電話番号での認証を試すことになります。
いずれにしても、新しいスマホで「新規登録」に進み、同じ電話番号で登録を完了すると、元のアカウントは削除されて戻りません。押す前に必ず確認してください。
Q. バックアップを取り忘れました。もうダメですか?
A. 6桁のPINコードを登録してあれば、直近14日間ぶんは復元できます。
LINE公式も「バックアップを取っていない場合」の救済としてPINコードを案内しています。
まずは今のスマホで、PINコードの登録だけでも済ませてください。
Q. 14日を過ぎたトークは、あとから取り戻せますか?
A. OSをまたいだ引き継ぎでは、15日以上前のトーク履歴は引き継げません。
プレミアムバックアップを使う場合は過去のぶんも対象になりますが、引き継ぎを済ませたあとから遡って復元することはできません。
大切なやりとりは、引き継ぎの前に手を打っておくのが確実です。
Q. 友だちやグループは消えませんか?
A. 友だちリストもグループも、OSをまたいでも引き継がれます。
買ったスタンプ・絵文字・着せかえも同じです(新しい端末で再ダウンロードします)。
消えるのはトーク履歴まわりと、通知音や背景といった設定です。
Q. 作業はどのタイミングでやるのが安全ですか?
A. 新しいスマホが手元に届いて、旧スマホもまだ使える状態のうちです。
店頭で回線の切り替えを済ませる前に、準備の3つだけは終わらせておいてください。
旧スマホがWi-Fiにつながれば作業はできます。
まとめ
- 準備は3つ——6桁のPINコード・自動バックアップ・メールとパスワードの登録
- 本番は旧スマホでQRコードを出して、新スマホで読み取るだけ。両方手元に置いて行う
- 同じiPhone同士でも、標準では写真・動画は引き継げない。大事な写真は先に端末のアルバムへ保存しておく
- OSをまたぐと、トークは直近14日間だけ。LINEコイン残高は引き継げないので使い切ってから
- 全部残したいならプレミアムバックアップ。作業はWi-Fiで、充電しながら
何が残らないかを知らなかっただけなんだよ。
今日やることはひとつでいい。
[設定]→[トークのバックアップ]を開いて、6桁のPINコードを登録する。
それだけで、いざという時の14日ぶんが守られるからね。
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